知らず知らずのうちに使ってしまう!?行動経済学で資産や貯金を守ろう!

経済的な豊かさ

こんにちは「わいた」です。

みなさんは、「なぜこんなものを買ったんだろう」とか「買ってみたけど使っていない」等の経験はありませんか。

そんな無駄遣いや、なぜかお金が貯められない理由を‘‘行動経済学‘‘の切り口から解説したいと思います。

行動経済学とは、経済学+心理学を要素を併せ持つ学問で、「人は合理的には行動できない」ということを理解した上で、誘惑を避け、長期の目標を達成するための方法を見つけようとする学問です。

本日は人が陥りやすい金銭感覚を3つに絞り解説したいと思います。

1 無料の罠

昔の人は「タダより高いものはない」と言ったそうです。

私たちは無料というと一見失うものはないように感じてしまいます。

  • 無料アプリ
  • YouTubeの無料視聴
  • 初回無料

とても魅力的なワードだと思いませんか。

無料という言葉につられ、ついお得と手を出してしまいやすいですが、そのことが結果的に多くの不合理な行動をしていることも多いのです。

よくある行動の例では、〇〇円以上で送料無料、〇〇円以上お買い上げで駐車場〇〇円無料等。

普段買わないのに、使わないのに、何かが無料になることで買ったり、貰ったりすることは人間誰しも経験あると思います。

「無料」という言葉の魔力は私たちの視野を狭くします。

結果的に、私たちは「時間」、「物が増える」、「労力」、「無料にするためにさらに使うお金」等、多くのものを失うことになってしまいます。

対策は、「タダより高いものはない」という先人知恵や「無料に人は飛びついてしまう」という性質を認識することです。その上で、冷静に判断する習慣を身につけましょう。

2 フレーミング効果

これは伝え方表現方法を変えるだけで相手に与える印象は変わるというものです。

皆さんはどちらを買いたいですか?

  • 糖質90%カットのオレンジジュース
  • 糖質10%入りのジュース

お気づきだと思いますが、両者は同じことを言っています。ですが、前者の方が健康に感じられ手に取ってしまいそうですよね。

他にも、

  • 有効成分1g配合
  • 有効成分1,000g配合

このように、同じ内容で強調させる部分によって受ける印象が変わる心理効果をフレーミング効果と言います。

対策には、商品の広告は発信者は、買い手の購買意欲を最高にくすぐるために考え抜いた強烈なキャッチフレーズと認識することです。

3 感応度逓減性

基準になる金額の大きさによって同じ金額の価値が私たちの中で変わってしまうという心理的性質です。

例えば、3000万円の住宅を購入した際、「カーテンレール」や「シャッター」等のオプション品が30万円とします。私たちの基準は3,000万円に設定してますから安く感じてしまいます。

ですが、日常の買い物で30万円を安く感じる人は少ないですよね。

他にも、自動車、結婚式、旅行、金額の元々高いものほど、他のオプションが安く見えてしまうので注意が必要です。

しかし、この性質は金額が高いものに限った話しではありません。

例えば、ラーメン屋やカレー屋を思い浮かべてください。

1杯800円、1皿600円等でトッピングが1種80円だと、2~3種課金していませんか?

この人間の性質は‘‘ついで買い‘‘の増える原因ですので特に注意を払う必要があります。

対策は1円は1円、1万円は1万円、100万円は100万円と強く認識することです。何かの比較でお金の価値が変わることはないのです。

4 その他にも

おとり効果や極端回避制等、「ムダ使い」していないはずなのに、給料日までいつもカツカツな生活を送っている原因はたくさん潜んでいます。

この辺りは日を改めたて解説したいと思います。

まとめ

・人は無料にと飛びついてしまう。

・結果的にそのことがより多くのものを失うキッカケになってしまう。

・「タダより高いものはない」という先人の教えを常に心に留めておく。

・フレーミング効果は表現を変えると相手に与える印象までも変えること。

・糖質90%オフと糖質10%入りはどちらを買いたいですか。

・キャッチフレーズは最高のアピールと認識しておくこと。

・感応度逓減制は基準の金額との比較によってお金の価値の認識が変わってしまう。

・高価な買い物のオプション品や、飲食店のトッピングでよく起きてしまう。

・本当に必要なものは何かを見極めよう。

・そしてお金の価値は比較で決まらない、1円は1円の価値、1万円は1万円の価値と強く認識しよう。

行動経済学を知ると、自分のお金を守るための実践的な知識やスキルが身につけられます。

私が以前から注目している学問です。

今後も皆さんの資産形成における守りの部分を行動経済学の観点から発信していきます。

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